ふしぎブログ

ウーン ムニャムニャ

(ある午後に)

昔書いた詩を掲載します。余り上手く書けているという感じでもないんですが、自分で気に入っているので、掲載しちゃいます。午後を題材にした詩です。

 

 

(ある午後に)

 

過ぎゆくものが
すべて実体を持たないように
思える午後

子供たちの午後と
私の午後に
どんな違いがあるのかを
私は知りたい

横になりながら
そっと耳を澄ませると
部屋じゅうは
小鳥たちのレクイエムで
いっぱいになっている

そして
昼間には消されている
蛍光灯の灯りだけが
真上に吊るされている


(ある午後に
目を覚ますと
手の話を
している人がいました)

子供の手、
大人の手、
まほうつかいの手、
聖母の手、
友人の手、
いつもそれは手のように見えているけれど
本当は手ではないのです。


手はときどき
ひとりでに部屋の隅に行って
退屈をもつかまえます。

手がつかまえるものは
役に立たないものばかり

けれど
お月さまに届ければ
きっとよろこばれることでしょう。

 

退屈のなかには

いつも死のにおいがした

 

誰かが忘れていった
指の痕跡を

私は
目覚めて、
拾いあつめる。